エロスというと、現代では女性の裸であったり、挑発的な露出であったりと
淫靡な象徴としての単語ですが、その語源と辿ると
「愛」
今のとらえ方とは、まったく異なる意味に辿りつくようです。
さて年末年始は、何かと飲む機会が増えます。
21世紀をの我々と同様に古の賢人たちの嘆きをご紹介。
プラトンの名著の一つの
語らいに欠かせない樽です。 |
愛についての古の深い議論で、ずいぶんとかしこまった雰囲気の本ですが、
思わず、微笑んでしまう記述があります。
「さて、諸君、どうゆう風にしたら一番気軽に飲めるだろう?実は諸君にいっておかなければ
ならんのだが、僕個人としては昨日の酒で本当に大分まいっている。
それで多少の休養がほしい。だが、諸君の大多数もみな同じことだと思う。
諸君も昨日出席されたのだから、それでどういう風にしたら一番気軽に飲めるか、一つ
考えてみてもらいたい。」
するとアリスファネスがいった。
「パゥサニヤス、とにかく今日はどうにしてでも気軽に飲めるようにしなければならんという
君の提案はしごくもっともだ。僕だって昨日はすっかり酒浸りになった一人なんだから」
それを聴いて、アクノメスの息子のエリユキシマコスも口を出した。
「本当に諸君の提案をもっともだ。だが、僕はまだ君たちのうちもう一人はどうか聞いてみたい
のだ。君はまだ飲む元気があるかい、アガトン。」
「すっかりダメだ。僕の意気消沈だよ、」
と彼もいったのだった。
<引用 「饗宴」プラトン著 久保勉訳から引用>
この「饗宴」が書かれたのは紀元前358年頃ではないかとのこと。
ギリシャ栄光の時代の賢人達が祝宴で飲みすぎてしますことを告白している様子は、
今の私たちと変わらない。
親しみで自然と笑みが浮かんできます。
古の時から語らいにはワインが欠かせない。
さあ良質な時の語らいにGRAPEOFFのワインと共に!
あっ ほどほどに参りましょう(笑)
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