「GRAPEOFFのワインはこちらから」
ソムリエの第一人者である田崎真也氏の著書からの引用です。
すこし長いですがお付き合い頂ければ・・・・
お客様との会話の中で、「ドイツワインとフランスワイはどう違うんですか?」
ソムリエの第一人者である田崎真也氏の著書からの引用です。
すこし長いですがお付き合い頂ければ・・・・
お客様との会話の中で、「ドイツワインとフランスワイはどう違うんですか?」
というようなことをよく聞かれる。確かにワインは国別に分類するのが一般的だが、私はワインを国別に語るというのはあまり意味のないことだと思っている。
もちろん、その国の歴史的な背景やワインに関する法律なども、ワインを知るうえで重要を
フランスボルドーのシャトー・リューサック |
もちろん、その国の歴史的な背景やワインに関する法律なども、ワインを知るうえで重要を
ことなるかもしれないが、たまたま人間が作った国境という狭い分け方で見るよりも、ワインができる地域や気候をグローバルに見ていった方が、ワインを深く理解することができると思う。
たとえば、フランスワインやドイツワインなら、まず、ヨーロッパ大陸というエリアで見てみる。すると、ワインが造られている地域は、北緯52度から30度までだということがわかる。ドイツのザクセン地方が北緯52度で、そのまま西にいって、ルクセンブルク、ベルギー、このあたりがだいたいヨーロッパにおける北限ということになる。
イタリアのジャン・コンテ・ジローラモ |
しかし、これを日本の周辺で見てみると、戦前、サハリン(旧樺太)と旧ソ連に分割されていた時の国境が、北緯52度だから、北緯52度というと、ちょうどサハリン北部ということになるが、このような寒い環境ではもうブドウは育たない。これがヨーロッパなら育つというのは、メキシコ湾流や偏西風などの影響で、緯度の高いわりには気候が温暖だからということである。
同じ北緯52度でも、気候が違うと事情は違ってくるのだ。
アメリカ・セントラルコースト ブラスタックス |
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