2016年1月31日日曜日

GRAPE OFF 巨匠のワインの選び方とシャトー・セント・ジーン・ド・ラヴォ

「GRAPE OFFの魅惑のワインたちはこちらから」

こんな値段で飲めるのは、今だけかもしれない

辻調理師専門学校を立ち上げ、数多く料理人を輩出してきた辻静雄。
彼の巨匠のワインの選び方は、爽快でありかつ記述が素晴らしい。

アンドレ・マルローが、ラセールに足繁く通っていたことを知る人は多いが、
彼の係のソムリエがこんな話をしてくれたことがある。
マルローの好みのワインはポムロールの銘酒シャトー・ペトリュスだった。それも
良い年は高いので、問題にならないくらい出来の悪い年、54年を飲んでいたという。

キャラフにシャトー・ペトリュスは静々と入れ替えられる。ボトルの中の澱が一滴も
入らぬようにという、きめの細かさ。
演出よろしく、キャンドルライトに照らされながら、永い間ねむっていたボルドーの赤が、
再び息を吹きかえすこの瞬間から、ワインは空気を吸い、そのあるがままの姿に
立ち返る。
赤の銘酒はメニューの注文が終わりしだい開かなければならない。

私がワインを飲む時は、まず、ひとくち口にふくみ、舌にころがす。
そのまま鼻腔をおもいきりあけて、匂いを吸い込み、頭の芯の方に突き抜けていくのを
見届けてから、おもむろにじっくりとごくりとやる。
そして、すぐ、いいとか悪いとかいわない。
何も、言葉を探すことはないのだ。
しばらくそのまま、ご一緒した相手の表情に、で・・・と、
うながす瞳を読み取ると、そこで始めて、いいなとか、思ったよりいけるね、とか言うこと
になる。

年老いた、その店に数十年というソムリエなど、得難い意見の持ち主だ。
ロマネ・コンティなどという、値段ばかり張って中身の伴わないのを勧めたりしない。

<引用 舌の世界史 辻静雄より>

ロマネ・コンティをばっさりと切り捨て、出来の悪い年のシャトー・ペトリュスを敢えて
選んで味わう。
辻静雄がこの記述をしたいるのは、1969年だが記述のみずみずしさはいささかも
古さを感じさせず、この記述を書いている私もグラスを持ちたくなる。

さて、今回ご紹介のシャトー・セント・ジーン・ド・ラヴォは巨匠辻静雄に飲ませてみたい
GRAPE OFFが誇るラランド・ド・ポムロールの逸品。

世界でもっとも高価なシャトー・ペトリュスによって、投機の対象にならがちなポムロールより、
良質なワインを適切な価格で提供しているラランド・ポムロールで育まれたこの逸品は、
まさに隠れた銘酒。

メルロー90% カベルネフラン10%のブレンドが生み出す力強いボディは、圧倒的な
印象を残しながら、チェリー・ココア・フローラル・土の香りが幾重にも押し寄せ、アフターの
タンニンは心地よい。
今年から飲み頃になるシャトー・セント・ジーン・ド・ラヴォ。

こんなワインが飲めるのは、GRAPE OFFだけ


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